投資開始からの期間
2001年7月から数えて272ヶ月目(22年8ヶ月目)。
資産動向考察
2024年2月末の円ベース資産は以下の通り。
2024年2月末の円ベース資産は前月末に比べて約360万円の増加(約2.1%)。ただし2月は米国株配当金が70万円強あったので、それを差し引くと290万円程度の増加。また自分の想定に反して2024年2月も前月に比べてドル高となったのでその恩恵も受けている。
2024年2月の市場推移
【ダウ工業平均】
2024年1月末終値:38,150.30
2024年2月末終値:38,996.39
2024年1月末/2月末終値差異:2.22%上昇
【S&P 500】
2024年1月末終値:4,845.65
2024年2月末終値:5,096.27
2024年1月末/2月末終値差異:5.17%上昇
【NASDAQ】
2024年1月末終値:15,164.01
2024年2月末終値:16,091.92
2024年1月末/2月末終値差異:6.12%上昇
2024年2月の米国株式市場はダウ工業平均が2.22%、S&P 500が5.17%、NASDAQ総合が6.12%と先月2024年1月の上昇(ダウ工業平均が1.22%、S&P 500が1.59%、NASDAQ総合が1.02%)よりも大きく特に大型ハイテク銘柄が好調だった。これで2023年11月から4ヶ月連続して上昇していることになる。そろそろ反動が来そうな気もするのだが。
2月にあった主な出来事
- 1月から本格化した米国企業の四半期決算がほぼ終了
2月を終えてS&P 500構成銘柄のほぼ全てが四半期決算発表を終えたが、前年同期比で7.78%の増益。決算が始まった1月半ば過ぎの時点で市場は1.8%の増益を予想していたのに比べて大きく上振れしている。この好決算が先に挙げた2月の米国市場が大きく上昇した要因だったのだろう。
- 米消費者物価指数で市場が大きく変動
先月1月のまとめでFOMCに言及した際に
「1月のFOMC結果を受けて利下げの時期がより不透明になってきたこともあり、今後のFOMC政策に影響する経済指標で市場が大きく動く可能性があることは覚悟しておいた方がいいだろう。」
と書いていた様に2月半ばに発表された1月の米消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)が市場予想を上回る伸びとなり、既に後退していた早期利下げ開始の可能性がさらに低下したため株式市場は下落、国債利回りは上昇、ドル円為替はドル高へと大きく変動することになった。この経済指標次第で市場が大きく動き傾向はしばらく続きそうな気がする。
- 米2024年度予算の4回目のつなぎ予算案が可決
2月下旬になっても状況がはっきりせずヤキモキした米2024年度予算だが、最終的にはそこから話が進んで2月29日にはなんとか4回目のつなぎ予算案が可決された。
ただし今回もつなぎ予算案で次回の期限は3月8日と3月22日。これを書いている現在では3月8日期限分は本予算として可決されている。また8日期限分はスムーズに可決されると見込まれていたのだが、実際には上院で一部の共和党保守派議員が移民問題などに関する採決を要求したため(いずれも否決された)遅れが生じて期限ギリギリの可決となっている。
3月22日期限の予算については元々難航が予想されているため、上記の様な結果を踏まえるとまだまだ予断を許さない状況だろう。
ポートフォリオ
2024年1月末と2月末の自分の米国株ポートフォリオは以下の通り。
【2024年1月31日】
【2024年2月29日】
2024年2月に10%を超える上下動のあった銘柄は以下の9銘柄。
ケマーズ(CC):34.8%下落
チャター・コミュニケーションズ(CHTR):20.7%下落
コルテバ(CTVA):17.7%上昇
デュポン・ドゥ・ヌムール(DD):12.0%上昇
ウォルト・ディズニー(DIS):16.2%上昇
ゼネラル・エレクトリック(GE):18.5%上昇
GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC):24.4%上昇
WKケロッグ(KLG):12.7%上昇
ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD):12.3%下落
気になった銘柄では、ケマーズの下落幅が大きいのは2023年第4四半期の決算発表を2度延期したり、経営トップ3人が休職になったりしたため(3月には経営トップがフリーキャッシュフローを操作したが、業績への影響は無い予想と発表)。
またワーナーブラザース・ディスカバリーは先月も12%下落と二桁台の下落が2ヶ月続いているのが気になるところ。ワーナー株についてはしばらく諦めている。
2024年2月は所有26銘柄中上昇したのは15銘柄、下落が11銘柄。ポートフォリオ全体では前月比約1万2800ドルの増加、割合にすると1.2%の上昇となっており、米国株式市場のパフォーマンスと比べると見劣りがする。
自分のポートフォリオは決算の影響もあってか、10%以上の上下動があった銘柄が9銘柄と多く明暗が分かれる結果となった月。それでも全体でプラスとなったのは所有割合の大きい銘柄の動きが比較的少なかったためだろう。
為替
先月終値:2024年1月31日 1ドル=146.88円
今月終値:2024年2月29日 1ドル=149.98円
2024年2月末のドル円為替レートは前月に比べて1ドルあたり3.10円、割合で言うと2.11%のドル高。先月1月(141円台から146円台)に続いて予想外に2ヶ月連続のドル高となった。
先月のまとめでは
「短期的にこの様なドル高傾向となったとしても2024年年間ではドル安が進行するだろうという想定は個人的に変わってはいない。」
と書いていたのだがそれに反してのここ2ヶ月の動きをどう見るか。それでも米金利政策を考えると2024年にドル安が進むだろうという見込みはやはり変わらない。
まとめ
累計投資:80,000,000円(今月追加投入なし)
米国株:166,930,191円
外貨MMF:52,901円
USドル:2,171,826円
日本円:2,456,983円
資産:171,611,901円
累計損益(累計投資と資産より):91,611,901円/114.5%
累計引落額:10,500,000円(今月引落しなし)
2024年2月は前月に比べて円資産は2.1%、米国株ドル資産は1.2%の増加。
ポートフォリオ中9銘柄が10%を超える上下動となったり、米国株ドル資産は市場に比べて低パフォーマンスと必ずしも好調と言える月ではなかったのだが、予想外のドル高や配当にも助けられて月末円ベースでは投資開始以来初めて1億7000万円台で終えることが出来た。
ただしこの調子が続くかは甚だ疑問。2024年1月、2月の2ヶ月で円ベースでは昨年末から既に約1500万円増加しているのだが、これは昨年2023年年間の上昇約1300万円を上回ってしまっている。
繰り返しになるが2024年は基本的にドル安が進むと想定されるので、この状況が今後も続くとは期待せずに何とかこの2ヶ月の貯金を目減りさせないように推移していくことを望みたい。