S&P 500が2001年以来の7連続週間下落(2022/5)

はじめに

ここひと月程は自分の所有銘柄の決算発表を確認・整理していたことや、ドル高の影響もあり自分の円ベースの米国株資産がそれ程減少していないため意識から外れていたのだが、米Yahoo! Financeのヘッドラインで掲題の様な記事を見かけた。

以下実際に期間中どれ位米国市場が下落しているのか、そして自分の米国株ドル資産はどの程度下落しているかなどについてまとめてみることにする。


ここ最近の米国主要3市場の下落

記事を見てみると、S&P 500とNASDAQ総合が4月4日週から7週連続下落。ダウ工業平均が3月28日週から8週連続下落している模様。S&P 500の7週連続下落は2001年以来ドットコムバブル崩壊以来のことで終値最高値を記録した2022年1月3日の4,796.56から18.7%下落し、ダウ工業平均の8週連続下落は世界恐慌時の1932年以来のことで、終値最高値を記録した2022年1月4日の36,799.65から15.0%下落している。

3月28日(月)~4月1日(金)週からの米国主要市場推移を週次でまとめると以下の様になる。4月15日(金)は米国市場がGood Fridayで休場のため4月14日(木)まで。

S&P 500週間上下(%)ダウ30週間上下(%)NASDAQ総合週間上下(%)
2022/3/254,543.0634,861.2414,169.30
2022/4/14,545.86 0.0634,818.27-0.1214,261.50 0.65
2022/4/84,488.28-1.2734,721.12-0.2813,711.00-3.86
2022/4/144,392.59-2.3934,451.23-0.3813,351.08-3.93
2022/4/224,271.78-2.7533,811.40-1.8612,839.29-3.83
2022/4/294,131.93-3.2732,977.21-2.4712,334.64-3.93
2022/5/64,123.34-0.2132,899.37-0.2412,144.66-1.54
2022/5/134,023.89-2.4132,196.66-2.1411,805.00-2.80
2022/5/203,901.36-3.0531,261.90-2.9011,354.62-3.82

3月25日(金)を起点としてこの8週間で各市場がどれ程下落したかと言うと

  • S&P 500:マイナス14.12%
  • ダウ工業平均:マイナス10.32%
  • NASDAQ総合:マイナス19.86%

と市場によってバラつきはあるものの10%以上のマイナスという事になる。


同期間中の自分の所有米国株資産推移

同じ3月28日(月)~4月1日(金)週からの自分が所有している米国株資産(配当金やMMFなどは除く)の推移も確認してみる。

S&P 500週間上下(%)自分の資産週間上下(%)
2022/3/254,543.061,157,707.80
2022/4/14,545.86 0.061,132,868.91-2.15
2022/4/84,488.28-1.271,135,271.49 0.21
2022/4/144,392.59-2.391,152,508.31 2.64
2022/4/224,271.78-2.751,138,486.60-1.22
2022/4/294,131.93-3.271,092,235.66-4.06
2022/5/64,123.34-0.211,137,377.45 4.13
2022/5/134,023.89-2.411,097,557.30-3.50
2022/5/203,901.36-3.051,104,626.54 0.64

意外にも自分の米国株資産/ポートフォリオは市場とは異なり連続週の下落とはなっていなかった3月25日(金)を起点とした下落率を見てみると

  • 自分の米国株資産/ポートフォリオ:マイナス4.59%
  • S&P 500:マイナス14.12%
  • ダウ工業平均:マイナス10.32%
  • NASDAQ総合:マイナス19.86%

自分の米国株資産/ポートフォリオはマイナスとはなっているもののマイナス4.59%に留まっており、記事を見て自分が思ったよりも随分と踏みとどまっている。

ただし、これはあくまで対象期間を3月28日(月)~4月1日(金)週から5月16日(月)~5月20日(金)週にした場合は自分の米国株資産が市場よりマシだったというだけで、ロシアのウクライナ侵攻発生時の資産推移をまとめた2022年2月22日(火)~2022年4月8日(金)の期間ではS&P 500が4.26%上昇しているのに対し、自分の米国株資産は3.76%下落している。

日次の自分の米国株資産とS&P 500の推移をグラフにしてみると以下の様になる。

4月11日に自分の資産が大きく凹んでいるのは、AT&Tから分離されたワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)が証券口座に入庫されていなかったため。


まとめ

冒頭の様にニュースの記事で米国市場の週間下落が続いていることから、その確認と期間中の自分の米国株資産がどれ程下落したかが気になったのでデータをまとめてみた。

結局、米国市場の週間続落期間中自分の米国株資産は思った程下がっていなかったが、その前の期間は市場は上昇していたのに対し自分の米国株資産は下落しているので、期間次第で結果は割と変わってくることが再認識できた。

結局のところ米国個別株の長期投資/バイアンドホールドというスタイルの自分としては、投資金額に対してプラスかマイナスかという点、そして完全リタイアして配当金生活に入っている今は資産額よりも米国個別株の配当が減配/停止にならないことを重要視すべきなのだろう。

とは言ってもドルベースの資産が増えることは何かあった時の際の株売却時には有効に働くし配当も期待できるので、そろそろ下げ止まりして欲しいところだがどうなるのだろう。

最後に配当金やMMFを含めた円ベースでの資産を確認しておくと、2022年3月25日の米国市場閉場後つまり3月26日(土)の資産は

だったのに対し、5月20日閉場後(5月21日土曜日)の資産は

と40万円程増えている。これは期間中の受取配当金増加分とドル円為替レートが円安ドル高となったため。ドルベースの資産減をドル高がカバーして円ベースの資産はあまり変わっていない。

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