コカ・コーラ(KO)2020年第4四半期決算(2021/2)

はじめに

2021年2月10日には自分が所有しているコカ・コーラ(KO)の2020年第4四半期決算発表があった。

2021年1月になってから以下の様にコカ・コーラの投資格付け下方修正が続いたが、

2021年明けのコカ・コーラ(KO)格付け(2021/1/8)

決算の内容とそれを受けて株価がどうなったかを以下に確認し整理しておく。


コカ・コーラ(KO)2020年第4四半期決算概要

以下の内容はコカ・コーラの企業サイトより引用・抜粋。

  • 2020年第4四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は86億1100万ドルで前年同期比5%減少
  • 2020年第4四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.47ドルで前年同期比6.8%増加

2020年第4四半期の業績についてのスライドは以下の様になっている。

この中ではKey Headlinesの2番目のブレットで出荷量の減少について述べている点が気になる。別のスライドでは

10月、11月は一桁前半の減少、12月そして2021年初来は一桁中程の減少となっている。原因はコロナ第2波によるロックダウンとしており、次四半期への影響が個人的には懸念される。

2021年の通期見通しについてはパンデミックの不確実性がまだある事を前置きしながらも、以下の通り発表している。

いずれもNon-GAAPベースで、

Organic Revenue(本源的売上高):一桁台後半の成長率

Comparable EPS(調整後EPS):一桁台後半から二桁前半の成長率

Free Cash Flow:少なくとも85億ドル

と見込んでいる。


市場予測との比較

今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、

  • 2020年第4四半期の純売上高(Net Operating Revenues)は86億1100万ドルで、市場予想の86億3000万ドルを下回っている
  • 2020年第4四半期の一時項目を除く1株当たりの利益(Comparable Diluted Net Income Per Share)は0.47ドルで、市場予想の0.42ドルを上回っている

となっている。


まとめ

上記の様な決算内容を受けてコカ・コーラの株価がどうなったかというと、

0.20%のマイナスとほぼ変わらず。同日のダウ工業平均が0.20%の上昇、S&P 500が0.03%、NASDAQが0.25%それぞれ下落したのと比べてもそれ程際は無い。

過去3ヶ月のコカ・コーラの株価を見てみると、

2020年10月22日にあった決算発表の後、10月末に落ち込んだ(理由は市場の下落につられた)後、大統領選後に上昇。そして冒頭に上げた2021年になってからの投資格付け下方修正で下落傾向という流れ。結局前回決算後の株価@50.68ドルからやや下がっており、その間ダウ工業平均は10%程度上昇していることを考えると、パッとしないパフォーマンスだった事になる。

2021年通期の見通しでは成長が見込まれているが、2020年10月~2021年に入ってからの出荷量の減少傾向を踏まえると、次四半期もCOVID-19からの業績回復は見込めない気がする。元々株価が急上昇する銘柄でもないので、大きく下落せずにこのレベルの株価を維持しつつ、配当を出してくれれば御の字だろう。そろそろ次の四半期配当発表が行われる時期でもあり、その際は例年ならば増配(ここ数年は一株あたり@0.01の増配だが)が見込まれるので、いつも通りに増配されることを期待したい。

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