はじめに
今日は昨日の
の中で触れた米連邦公開市場委員会(FOMC)2日目の結果とその後に発表される政策金利についてまとめようと思っていたのだが、自分のポートフォリオをよく見てみたらダウが0.13%上昇だったものの、S&P 500が0.46%、NASDAQが1.25%下落していた中で、
1.05%プラスとなかなかの上昇具合だった。
2日続落したシティグループ(C)が反発したのだろうと思って確認してみたところ、確かにシティは以下の通り上昇していた(2.7%上昇)が、シティだけでは7000ドルの上昇。
そこで再度よくポートフォリオを見てみたら、
ゼネラル・エレクトリック(GE)が何故か10%以上上昇していた。
株価上昇は掲題が原因らしいのだが、「?」を付けている通り本当なのか、というのが正直なところ。というのも少し前にGEのアナリストとして著名なJPモルガンのStephen Tusa氏のアップデートで、「フリーキャッシュフローの崩壊が始まる」とし、目標株価が5ドル以下になるため目標株価を撤回した、といった事が自分の頭にあるため。
そこで掲題の内容について調べて整理しておくことにする。
ちなみに冒頭のFOMCの結果を簡単にまとめると、政策金利は誘導目標レンジを0~0.25%で据え置き、2023年までゼロ付近の金利を維持するという内容(賛成8、反対2)。そして昨日ある程度懸念していたが、具体的な追加の刺激策まで踏み込まれていなかった(現行ペースで米国債(月額800億ドル)と住宅ローン担保証券(月額400億ドル)の購入を継続するとはした)。そのためもあってか、市場は終盤にかけて失速。本日9月17日の米国市場はあまりパッとしない気がする(つまり、明日の朝起きたら自分の資産全体はまた減っている気がする。ドル安も進行しているし)。
米国時間2020年9月16日のMorgan Stanley conferenceでのLarry Culp氏の発言要旨
以下は2020年9月16日のMorgan Stanley conferenceでゼネラル・エレクトリック(GE)のLarry Culp CEO(最高経営責任者)の発言及び要旨をブルームバーグの記事より引用・抜粋。
- Chief Executive Officer Larry Culp predicted positive industrial free cash flow during the second half of the year.
ラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は下期のインダストリアルフリーキャッシュフローがプラスになるとの見通しを示した - Key markets are stabilizing and GE is making “good progress” in cutting costs by $2 billion and saving $3 billion in cash to contend with the coronavirus pandemic, Culp said. While the recovery will be gradual, results are improving and GE is poised for continued cash-flow gains through the end of the year, he said.
主要市場が安定しつつあり、GEは新型コロナウイルスのパンデミックに対処するための20億ドルの経費削減と30億ドルの手元資金節減に向け「順調に進んでいる」と、カルプ氏は述べた。回復は段階的となるだろうが、業績は改善しつつあり、年内いっぱいプラスのキャッシュフローが続く見通しだとした - “I sit here today feeling very confident about where we are and where we’re going despite all of the trials and tribulations that Covid has certainly thrown at us,”
「私は本日、COVIDが私たちに投げかけたすべての試練と苦難にもかかわらず、私たちがどこにいるのか、そして私たちがどこに行くのかについてとても自信を持ってここに座っています」 - The CEO’s optimistic tone marks a turnabout from late July, when he stopped short of saying GE would generate free cash flow in the second half.
CEOの楽観的なトーンは、GEが下半期にGEがフリーキャッシュフローを生み出すとは言いきれなかった7月下旬(の決算)からの転換を示しています。 - The Boston-based company burned through $2.1 billion in industrial free cash in the second quarter, less than the $3.3 billion drain expected by analysts. The metric is watched closely by investors as a key gauge of earnings potential at the company’s manufacturing operations.
GEは第2四半期に21億ドルのインダストリアルフリーキャッシュを消費しました。これは、アナリストが予想する33億ドルの支出を下回っています。この指標は、同社の製造事業における潜在的な収益の主要なゲージとして投資家によって注意深く監視されています - GE is expected to post free cash flow of about $896 million in the second half of 2020, according to the average of two analyst estimates compiled by Bloomberg.
ブルームバーグがまとめた2人のアナリスト推定値の平均によると、GEは2020年の後半に約8億9600万ドルのフリーキャッシュフローをもたらすと予想されています
ブルームバークの記事では2人のアナリストの推定平均という事で信頼できるかと言われれば微妙。そこで同種の報道を調べてみた。
リフィニティブによるGEのキャッシュフローに関するアナリスト予想では、第3四半期に6億5600万ドルのキャッシュアウト、第4四半期に11億7000万ドルの資金流入となっている、とのこと。
金額規模は違うが、確かに下半期として見ればフリーキャッシュフローはプラスになると推定されるようだ。繰り返しになるがGEの第2四半期のインダストリアルキャッシュアウトフローは21億ドル。
まとめ
久々にゼネラル・エレクトリックに関するポジティブなニュースが聞けた様な気がする。ただ冷静に見てみると、年初来の株価を見てみるとまだまだ市場に比べて低調。
この報道が契機となってGE株が上昇基調に転じてくれればいいのだが。何せ現在の自分のGE株は
購入価額が@16.21ドルで、投資額に対して58.41%のマイナスと投資額の半分以下の状態となっているので。
以前に何度か言及したが自分の中でGE株はいわゆる塩漬け株という認識ではあるのだが、回復してくれるに越したことはない。COVID前までは割と順調に見えたのだが。
いずれにせよ、来月10月28日(現地時間)に予定されているGEの第3四半期決算で具体的な数値が出てくるので、それに注目することにしよう。