はじめに
2020年7月28日に自分が所有しているマクドナルドの2020年第2四半期決算発表があった。自分の所有銘柄の中では配当率がそれ程高くないため購入検討からは漏れてしまいがちなのだが、以下にその結果・内容を整理しておくことにする。
2020年第2四半期決算概要
以下の情報はマクドナルドの企業サイトより引用・抜粋。
- 2020年第2四半期の総売上高(Total Revenues)は37億6150万ドルで、前年同期比30.5%減少
- 2020年第2四半期の純利益(Net Income)は4億8380万ドルで、前年同期比68%減少
- 2020年第2四半期の希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)は0.65ドルで、前年同期比67%減少。Non-GAAPベースでは0.66ドルで、前年同期比68%減少
既存店売上高については、各月ごとの情報を掲載するフォーマットでの提供。
いずれも4、5、6月と月を経るに従って減少率は低くなっているが、全世界の既存店売上高は23.9%減少、店舗数で全体の3分の1以上を占める米国の既存店売上高は8.7%減少。
COVID-19の影響により通期見通しの発表はなし。
市場予測との比較
今回の主な決算内容と市場予想とを比べてみると、
- 2020年第2四半期の総売上高(Total Revenues)は37億6150万ドル、市場予想の36億8000万ドルを上回っている
- 2020年第2四半期のNon-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)は0.66ドル、市場予想の0.74ドルを下回っている
- 全世界の既存店売上高は23.9%減少、市場予想の22.3%減少以上の落ち込みだった
- 米国の既存店売上高は8.7%減少、市場予想の9.97%減少ほどは落ち込まなかった
となっている。
まとめ
この様な結果を受けて7月28日閉場後のマクドナルドの株価がどうなったかというと、
2.49%の下落。ダウ工業平均が0.77%、S&P 500が0.65%それぞれマイナスだったがそれ以上の落ち込み。これは希薄化後1株当たり利益(Earnings per share-Diluted)が市場予測よりかなり悪かった事が主な原因だろう。
個人的には既存店売上高が4~6月で回復しており、アナリストとのカンファレンスコールで最高財務責任者(CFO)のKevin Ozan氏が7月の米既存高売上はややプラス(slightly positive during the month)と発言しているので、これ程株価が下がったのはどうなんだろう、と思わないでもなかったが、一方で最近のCOVID-19の状況を考えるとこのまま順調にいくかは疑問でもあるので、その懸念を考慮するとこの下落は納得感がある。
この決算発表を受けてアナリストのレーティングがアップデートされており、
いずれも現状維持のまま。
2020年7月29日時点での配当率は税引前で約2.5%程度。年初来の株価を見ると
市場と同じかやや良い株価の動きとなっている。まだまだこの状況が続くと考えてマクドナルド株を次回に買い足すのも実は悪くないのかもしれないのだが、配当率がなあ。