はじめに
昨日2020年7月25日には、自分の所有銘柄であるブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)に今後影響があるかもしれない掲題の出来事があった。以下にその内容について整理しておくことにする。
2020年7月24日の薬価引き下げに関する大統領令の内容
大統領令は4つに分かれており、
- 連邦資格のある保健センターに、製薬会社から低所得のアメリカ人にインスリンとエピペンの割引を提供するよう指示
- 州、卸売業者、薬局がカナダなどの他国から処方薬を輸入できるようにする
- 製薬会社と薬局の利益管理者間の秘密取引の排除
- 製薬会社は8月24日までに薬のコストを下げる計画を考え出す必要があり、そうでない場合大統領令は経済的に比較可能な国の価格に基づいて一部のメディケア患者の価格を制限する
といった内容。
トランプ大統領は、
- “represent the most far reaching prescription drug reforms ever issued by a president,”
「大統領がこれまでに発表した中で最も広範囲に及ぶ処方薬改革である」
と自賛しているのだが、報道の論調としては11月の大統領選へ向けて有権者の関心が高い医療問題に対するアピールとみる向きが多かった。一部の報道では4点目については、他の3点が達成されれば回避するのでは?という指摘もある。
単純に考えて薬価が下がれば製薬会社の売上は減るわけで、自分の所有しているブリストルの業績ひいては株価にも響いてくる。今後の成り行きに注意が必要だろう。
まとめ
この大統領令の署名を受けて自分の所有しているブリストル・マイヤーズ スクイブの株価がどうなったかというと、
3.37%と大きく下落。同日のダウ工業平均は0.68%、S&P 500は0.62%それぞれマイナスだったのに比べて下落の割合が大きい。
ちなみに他の製薬・バイオ医薬銘柄の株価も確認してみると、
軒並み市場より大きい下落となっているので、やはりこの大統領署名が株価に影響したのだろう。
個人的には自分の所有しているブリストルの下落幅が他の銘柄に比べて突出して大きいのが気になるところではある。念のためブリストルに関するニュースや発表がないか調べてみたのだが特になし。
少しスッキリしない感じはあるのだが、2020年8月6日にはブリストルの2020年第2四半期決算発表が予定されているので、まずはそこでブリストルの個別の最新状況を整理することにしよう。