2020年3月のバイアンドホールド米国株定期追加購入の検討情報

はじめに

先日「バイアンドホールドの米国株投資だが定期購入するか(2020/3)」で、そもそも今月の米国株定期購入の是非を少し考えたが、その際には所有個別株の情報不足という事も判断がつかない材料の一つである旨述べたと思う。

そこでまずは個別株の状況を簡単に確認してみることにする。


2月18日と3月20日の個別株の終値株価比較

まずは単純に所有株の株価が2020年2月18日からどれぐらい下がったのかを確認してみることにする。起点を2月18日の米国市場終了時にしているのは、別記事の「新型コロナ影響下での米国株資産減少日次データ(2020/2~)」での起点を日本時間の2月19日夜、すなわち2月18日の米国市場終了後にしているから。特に深い意味はないのだがその後から急速に株価が下がり始めているので、悪くない比較だとは思うのだが。

ティッカー銘柄2月18日3月20日変動率
BAボーイング338.8895.01-71.96
BMYブリストル・マイヤーズ スクイブ66.0748.4-26.74
Cシティグループ77.5838.06-50.94
CCケマーズ18.569.13-50.81
CHTRチャーター・コミュニケーションズ537.60371.7-30.86
CSCOシスコ・システムズ46.5935.6-23.59
CTVAコルテバ31.4022.53-28.25
DDデュポン・ドゥ・ヌムール53.4431.47-41.11
DISウォルト・ディズニー139.1485.98-38.21
DOWダウ・インク47.7427.44-42.52
GEゼネラル・エレクトリック12.756.52-48.86
JCPJCペニー0.710.4492-36.98
JPMJPモルガン・チェース135.6483.5-38.44
Kケロッグ67.1555.81-16.89
KHCクラフト・ハインツ27.3322.28-18.48
KOコカ・コーラ59.5338.3-35.66
MCDマクドナルド216.15148.49-31.30
MDLZモンデリーズ・インターナショナル59.6643.32-27.39
MOアルトリア・グループ45.2234.28-24.19
PGプロクター・アンド・ギャンブル124.87102.43-17.97
PMフィリップ・モリス87.4461.09-30.13
TAT&T38.2628.45-25.64
WABワブテック80.0140.75-49.07
XOMエクソン・モービル59.8832.74-45.32

思ったよりも株価が半分になった銘柄は少なかったが、まあ総崩れです。


各個別銘柄一言

この週末確認した各所有銘柄で2月後半からこれまでにかけて投資家向けの発表の有無を主に確認したもの。

ボーイング(BA)

上述の様に2月18日から70%超の下落。ただでさえ737MAXの問題が片付いていなかったところに、この新型コロナウイルスでは仕方がないのか。

2020年3月20日の米国市場終了後に以下のアナウンスを出している。

The Boeing Company today announced several decisions to support the company as it navigates through the COVID-19 pandemic while ensuring the company is positioned for the industry’s recovery. Decisions include:

  • CEO Dave Calhoun and Board Chairman Larry Kellner will forgo all pay until the end of the year.
  • The company will suspend its dividend until further notice.
  • Boeing will extend its pause of any share repurchasing until further notice. The company previously suspended its stock buyback program in April of 2019.

Boeing is drawing on all of its resources to sustain operations, support its workforce and customers, and maintain supply chain continuity through the COVID-19 crisis and for the long term.

簡単にまとめると、最高経営責任者(CEO)への年内の報酬見送り、配当停止、自社株買いの停止の延長、ということになる。減配、配当停止という恐れていた事態が現実になりつつあるのか、ボーイングだけなのか。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)

3月2日に前四半期と同じ一株あたり0.45ドルの配当を発表。

シティグループ(C)

現地時間3月16日に、2020年第1四半期決算発表を4月15日に行うとアナウンス。自分の所有株では、銀行株から第1四半期決算が続々と行われることになるわけで、その時期から新型コロナウイルスがどれだけ自社に影響が出た/今後も出るのかが明らかになっていくのだろう。

ケマーズ(CC)

特になし。

チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)

特になし。

シスコ・システムズ(CSCO)

特になし。

コルテバ(CTVA)

特になし。

デュポン・ドゥ・ヌムール(DD)

特になし。

ウォルト・ディズニー(DIS)

3月12日にカリフォルニア州・フロリダ州のテーマパークとパリのディズニーランドを3月いっぱいまで閉鎖すると発表。

ダウ・インク(DOW)

特になし。

ゼネラル・エレクトリック(GE)

特になし。

JCペニー(JCP)

特になし。

JPモルガン・チェース(JPM)

3月17日に前四半期と同じ一株あたり0.9ドルの配当を発表。

ケロッグ(K)

特になし。

クラフト・ハインツ(KHC)

特になし。

コカ・コーラ(KO)

特になし。

マクドナルド(MCD)

特になし。

モンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)

特になし。

アルトリア・グループ(MO)

特になし。

プロクター・アンド・ギャンブル(PG)

特になし。

フィリップ・モリス(PM)

3月5日に前四半期と同じ一株あたり1.17ドルの配当を発表。

AT&T(T)

3月10日に発表した40億ドルの自社株買い(ASR:accelerated share repurchase)を取りやめることが、19日のSEC(米証券取引委員会)への提出書類で明らかに。理由としては、

“The impacts of the pandemic could be material, but due to the evolving nature of this situation, we are not able at this time to estimate the impact on our financial or operational results,”

「パンデミックの影響は重大なものになる可能性がありますが、この状況は変化しているため現時点では財務または経営への影響を見積もることができません」

とのこと。

 エクソン・モービル(XOM)

3月16日に原油価格の下落に対応するため、短期的な支出を大幅に削減する計画を発表。

“Based on this unprecedented environment, we are evaluating all appropriate steps to significantly reduce capital and operating expenses in the near term,”

「この前例のない状況に基づき、短期的な資本および事業費を大幅に削減するための適切な措置を検討しています」


まとめ

ここしばらく個別株の情報は色々あって収集できていなかったのだが、思いの外企業側からの情報は出ていなかった。理由として考えられるのは、企業側も新型コロナウイルスが自社に与える影響をつかみかねているのだろう。

そんな中、やはりというかボーイングが配当停止を発表していた。これで四半期約3万、年間12万円の配当が消えることになる。

一方でJPモルガン・チェースは3月17日に前四半期と同じ配当を発表している。

この様に、徐々に企業によってその影響の違いが表れ始めてきたのではないだろうか。

いずれにせよ、こうやって所有銘柄の直近の状況を確認はした訳だが、それで今月の定期購入をどうするか、という点については判断が難しいところは変わらない。ただ、個人的には今まで割高だと感じて購入を控えていた所有している銘柄を、この機会に買い足すのが良いかなあ、という気にはなっている。論理的にではなく、漠然となのだが。

取り合えず上記所有銘柄で今回購入しない銘柄は、

ボーイング(BA)、シティグループ(C)、ケマーズ(CC)、チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)、コルテバ(CTVA)、デュポン・ドゥ・ヌムール(DD)、ゼネラル・エレクトリック(GE)、JCペニー(JCP)、クラフト・ハインツ(KHC)、AT&T(T)、エクソン・モービル(XOM)

かな。危なそうな銘柄と自分の中での所有割合が大きい銘柄は外す方向で。

それ以外の銘柄の検討をもう少し進めよう。

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