2019年シティグループ(C)株の振り返り

はじめに

今後の投資のために、現時点(2019年1月7日時点)で自分のポートフォリオの中で一番評価額の割合が多いシティグループ(C)の2019年を振り返ってみることにする。


2019年のシティ株価推移

2019年のシティの株価推移は以下の通り。

最低値は年初2019年1月2日の@66.50ドル、最高値は年末2019年12月31日の@79.89ドルで約20%の上昇。ちなみに同期間のダウ工業平均は約22%の上昇となっている。ダウ平均よりややパフォーマンスは低いが、1年という単位でみれば最低値が年初、最高値が年末と個人的には悪くない株価の動きだったと言える。


2019年のシティ受取配当

2019年のシティグループ税引後受取配当は以下の通り。

約定月銘柄単価数量受渡金額[ドル]受渡金額[円]為替レート
2019年2月CITIGROUP INC0.455,7501,855.68203,716109.78
2019年5月CITIGROUP INC0.455,7501,855.68201,341108.5
2019年8月CITIGROUP INC0.515,7502,103.10218,890104.08
2019年11月CITIGROUP INC0.515,7502,103.10226,735107.81

2019年後半の2回は受取配当が約13.3%の上昇。ドルベースでは1回あたり約250ドルほどの配当増となっている。ただし、2018年は約40%増(一株当たり配当0.32ドルから0.45ドルへ)、2017年は100%(倍)(一株当たり配当0.16ドルから0.32ドルへ)、2016年は220%(一株当たり配当0.05ドルから0.16ドルへ)と段々配当の上昇率は減少してきている。

これは世界金融危機時に無配あるいは@0.01ドルだった配当が、ストレステストなどの財務状況の確認を受けてようやく妥当な水準に戻ってきたということだろう。2020年の配当上昇がどうなるかは気にかかるところ。これを書いている2020年1月7日のシティの配当率は2.55%なのだが、これ以降はそれ程配当は上がらないのだろうなあ。


シティ関連2019年の主な出来事

シティグループ独自での大きいニュースは2019年にはあまりなかったような気がする(少なくとも自分がブログでまとめた出来事は)。米銀ストレステストを問題なくパスしたことと、2019年後半に3回行われた米利下げ、そして米中貿易交渉に伴い米10年債利回りが変動した影響を株価が受けたことぐらいだろうか。ただこれらの事象はシティグループ特有ということではなく、銀行業界全体の傾向なので特にシティがどうこうということではない。

ストレステストでは、「米国の大手銀は金融危機前と比べ大幅に力強さを増し、著しい衝撃を受けたとしても経済を支える力を十分に備えている(“The nation’s largest banks are significantly stronger than before the crisis and would be well-positioned to support the economy even after a severe shock.”)」とされており、一応一安心。

大きな出来事が印象にないというのは、市場と比べて大きく株価が変動するということもないわけで、それはそれで悪くない。


2019年の米銀の株価比較

自分の印象では2019年の銀行株は個別の内容・出来事よりも、上記「シティ関連2019年の主な出来事」で挙げたように市場あるいは業界全体の要因によって株価が上下動した気がする。

そこで主な米銀の株価チャートを見てみる。

【バンク・オブ・アメリカ(BAC)】

【JPモルガン・チェース(JPM)】

【USバンコープ(USB)】

【ウェルズ・ファーゴ(WFC)】

多少ばらつきはあるが、大体傾向としては同じか。ただ、これはあくまで2019年単年で見た場合であって、期間を変えるとそれぞれの違いは出てくるので、情報の収集・整理をするのは忘れないことが肝要。


まとめ

自分の年初におけるシティグループ株の資産価値は@66.50ドル×5,750株=382,375ドルだったのだが、年末には@79.89ドル×5,750株=459,367.5ドルとなり76,992.5ドルの増加となった。ちなみにシティグループに今まで投資した金額はドルベースで234,599.6ドルなので、投資価額比100%(2倍)が見えてきた。最後にシティ株を購入したのは2012年12月

税引き後の受取配当はドルベースで7,917.56ドル、円ベースでは850,682円だった。

自分のポートフォリオの中で資産額が一番大きい銘柄なので、株価や配当の変動による影響もまた一番大きくなる。従ってシティに関してはもっと情報の整理に時間をかけるべきなのだろう。ただ、現時点では冒頭の通り自分の資産の中で一番割合が大きいので、追加購入はしづらい銘柄ではある。

2020年も2019年の様に堅調に推移してくれればよいのだが、さてどうなるか。希望としては株価自体はトントンでも構わないのだが、配当が昨年と同じレベルで増配してくれればかなり有難いのだがなあ。

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