はじめに

12月3日にはAT&Tの最高財務責任者（CFO）であるジョン・スティーヴンス（John Stephens）氏がウェルズ・ファーゴのTMT（Technology, Media & Telecom）サミットでAT&Tの最新情報をアップデートしたのだが、それから1週間後の昨日はAT&Tの最高執行責任者（COO）であるジョン・スタンキー（John Stankey）氏がUBSのグローバルTMTカンファレンスでAT&Tの最新情報をアップデートしている。CFOの内容と重複する部分もあるのだが、新たなUpdateに注目をしてその内容を整理しておく。

ジョン・スタンキー氏の主なUpdate内容

以下はAT&Tの企業サイトより引用・抜粋。

Share retirements. Stankey said that AT&T began retiring shares in the fourth quarter. The company expects these share retirements will help offset the impact to EPS in the fourth quarter from HBO Max investments. Stankey also announced that the company has entered into a $4 billion accelerated share repurchase agreement to retire about 100 million shares in the first quarter of 2020.
株式償却。スタンキー氏は、AT＆Tが第4四半期に株式の消却をし始めたと述べました。同社はこれらの株式の廃止により、HBO Maxの投資による第4四半期のEPSへの影響を相殺できると期待しています。スタンキー氏はまた、同社が2020年の第1四半期に約1億株を消却するために、40億ドルの自社株買い戻し契約を締結したことを発表しました。
Cost initiatives. Stankey said that the company is focused on exceeding its recent typical annual 6% to 8% reduction in network operational costs. Stankey said the company has set a 2020 target of an additional 4% in cost reductions, or about $1.5 billion, driven primarily by lower labor-related costs and corporate overhead.
これは12月3日のCFO発表とほぼ同じ内容
Capital allocation. In addition to retiring shares, AT&T plans to continue to invest in both capital and content while also continuing modest annual dividend growth.
資本配分。株式の償却に加え、AT＆Tは資本とコンテンツの両方への投資を継続する一方、年間配当も緩やかに増加する予定です。
資本配分については上記以外もあるのだが、12月3日のCFO発表とほぼ同じ内容なので割愛
2019 Commitments. Stankey said the company expects to deliver on all of its 2019 commitments.
2019年のコミットメント。スタンキー氏は、同社は2019年のすべてのコミットメントを達成することを予測していると述べた。

まとめ

上記発表内容は12月3日のアップデートと重複する部分もあり、昨日のAT&Tの株価にはほとんど影響が無かったように思われる。

個人的に気になったのは「continuing modest annual dividend growth」という発言。自分がAT&T株を購入した2015年以来、AT&Tの四半期配当は1年ごとに@0.01ドルの増加となっている。この「continuing modest annual dividend growth」という表現が今まで通りの配当増ペースなのか、それともそれよりも大きな上昇を期待していいのかは自分の英語力では不明。AT&Tの次回四半期配当発表は恐らく12月末のはずなので、それを待つことにしよう。